3つの想い
『シンプル』 『ぬくもり』 『安全性』
Narizの製品には3つの想いが込められています。
日本人は昔から木の文化の中で生活しています。
歴史的建造物もヨーロッパ等の石造りとは違い日本では木造建築です。頑丈な"石"ではなく、"木"。
神社仏閣などの木造建築は「修復して手をかけて大事にする」文化の中で現在もその姿をとどめています。
このような文化の中で日本人は生きてきました。
木の製品に触れると、巷にあふれかえっているプラスチック製品を触ったときとは違う、何か「ほわ〜ん」としたものを感じませんか?
この感覚を具体的な文字にすると「ぬくもり」「やすらぎ」「安心感」といったものになるでしょうか。
プラスチック製品は「呼吸していない」製品ですが、木は製品となっても呼吸し、生き続けます。
その生命力を敏感に感じとれるのも、木の文化に親しんできた日本人にとって当然のこと。
生き続ける木を使って丁寧に物を作り、大事に大事に直しながら永く使う…いま耳にするととてもすばらしく聞こえることが、昔は当たり前だったのです。
ところが、科学的な物質で大量生産された、作り手の思いのかけらもない消費物が溢れている現代では、その瞬間に必要な物を安易に手に入れ、不要になれば捨てるというサイクルが当たり前になっています。
そんな消費のための物を与えられれば、物を大事にする感覚が育つわけがありません。
物を大切にすることを知らない子供たちが、お友達を、家族を、自分を大切にできるんだろうか…
今の子供たちにはそれを学ぶチャンスがなかなかないんじゃないだろうか…
Narizは「木のぬくもり」や「大切に作った気持ち」のつまった木製品をとおして、
子供たちに「ほわ〜ん」を感じてもらい、「物を大切にする」感覚を学んでほしいと思っています。
Narizの木製品は、木が持つ「ほわ〜ん」をいかすため、デザインや仕上げをごくシンプルにしています。
長い長い年月を経て育った木を使った製品は、皆さんの生活に招き入れられた後も呼吸をし、生き続けます。
生き物ですから、色合いに深みが増していったり、温度や湿度で伸びたり縮んだりもするんですよ!
Narizの製品はこの木の呼吸を妨げないよう、植物由来の天然オイルで丁寧に仕上げをしています。
天然オイル仕上げの木製品は、アレルギーのある方でも安心してどんどんさわってもらうことができます。
時間をかけ丁寧に仕上げられた木のしっとりとした風合いに触れ、木の「ほわ〜ん」を味わってほしいですね。
そしてもう一つ、天然オイルで仕上げる理由があります。
それは、「メンテナンスのしやすさ」です。
せっかく生きている木を科学的な物質(ウレタン塗装など)で塗膜を作り覆ってしまうと、呼吸できなくなり死んでしまいます。
そして死んでしまった製品はメンテナンスもしにくくなります。
新しく美しかった木製品は、毎日の生活の中で使っていくうちに、どんどん汚れるし傷もつくでしょう。
プラスチックに比べるとむしろ汚れも傷もつきやすいかもしれない。
でも木製品の汚れや傷は、拭いたりヤスリで削ったりすることで目立たなくなります。
目立たなくなるどころか、メンテナンスをすることで味わい深いものになるのです。
時とともに汚れ傷つくことは、プラスチックなどの「死んでいる」製品にとっては単なる劣化ですが、
「生きている」木製品にとっては、使い込まれた美しさを増すための重要なきっかけになるのです。
そして何より自分の手でメンテナンスを施すって意外と楽しい!
これぞ「物を大切にする」喜びです!
シンプルって、使う人にとっても、作られた物にとっても「やさしいこと」なんですね。
Narizの製品が、迎えられたいろんなライフスタイルのもとで、どんどん手をかけてもらい、永く永くかわいがられ、
美しく育っていく…といいなと願っています。